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ジュニアパーク特集「子どもとインターネット」
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インターネットの危険−子どもにとっての「危険とは何か」を知る

インターネットに関連した事件が毎日のように報道され、未成年が巻き込まれる例も少なくありません。しかし、子どもにとっての「危険」とは、法律にかかわる犯罪や事件ばかりではありません。「ネットいじめ」という言葉に代表される、モラルやマナーの欠如によって社会生活や人間関係に望ましくない影響が生じたり、子どもたちがいわれのない悩みを抱えること、いずれもが成長期の子どもにとっては「危険」ということができます。

危険な場所とは?

インターネットの危険な場所とは、子どもにとって有害な情報を掲載したサイトです。 例えば以下のようなサイトに掲載されています。

  • アダルトサイト(ポルノ画像や風俗情報)
  • 出会い系サイト
  • 暴力などの残虐な画像を集めたサイト
  • 他人の悪口や誹謗中傷を載せたサイト
  • 犯罪を助長するようなサイト
  • 毒物や麻薬情報を載せたサイト
  • 個人情報を書き込ませるサイト
  • オンライン詐欺サイト
  • 自殺や家出に誘うような情報を載せたサイト

このようなサイトは、判断力が十分ではない子どもには、適切な利用が難しいため、一般的には有害であると考えられています。
アダルトサイトや出会い系サイトでは、「18歳未満の閲覧お断り」と書いてありますが、実際には誰でも容易に閲覧することができてしまいます。

業界団体やフィルタリングサービスを提供する企業では、警察などと連携し「危険なサイト」を特定することで、対策を行っています。

子どもに広がる事件

日本ではブロードバンドといわれる接続環境が普及してきた2001年ごろから、多くの一般の人が悪質な業者に狙われることが増えてきました。特にここ数年は、2004年のネット上のトラブルを原因とした小学生の同級生殺害事件を発端に、子どもを巻き込む事件が表面化しました。2006年ごろからは、同級生のいじめ動画を配信した事件が多発、さらに学校裏掲示板などの流行で、インターネットがいじめの手段になってしまっています。
警察庁の最近の広報資料から、子どもや青少年にかかわる事件の動向をみてみましょう。

<掲載資料について>
各図版・データは次の資料から引用転載したものです。
警察庁「平成19年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について」(2007年8月)

犯罪の内容がますます子どもがまき込まれやすいものに

警察庁による平成19年上半期のサイバー犯罪(情報技術を利用する犯罪)のうちネットワーク利用犯罪は1,611件で前年同期1,503件より7.2%増加しています。
ネットワーク利用詐欺は減少していますが、

  • 児童買春及び青少年保護育成条例違反が前年同期より61.1%増加。
  • 著作権法違反が127件で前年同期より176.1%増加。

など、未成年が検挙されたり、ゲームなど子どもに身近な情報にかかわる犯罪が増えています。

警察庁:「平成19年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について」より

グラフ:ネットワーク利用犯罪の内訳

有害情報の表現や内容はエスカレートしている

犯罪内容の多くは未成年がかかわる可能性があるものとなっています。

2007年には、テレビや音楽などがみられる動画投稿サイト等が子どもたちにも人気となりました。しかし、「フセイン処刑動画」「わいせつ画像掲示板の管理人逮捕」の事件にみられるような、有害情報と接触する機会も増えています。

特に、児童ポルノや犯罪にかかわる闇サイトなど、その内容も子どもにとって深刻なものにエスカレートしています。

警察庁:「平成19年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について」より

グラフ:サイバー犯罪の罪名別割合

子どもに関係する検挙事例

警察庁資料で挙げられる主な犯罪事例から、子どもが巻き込まれたもの、あるいはゲームなど子どもに身近なサイトなどにかかわるもの、を抜粋しました。
このような事件は、特別なことなのでしょうか、それとも思い当たるふしがあるでしょうか。報道等をきっかけに子どもと話し合ってみてください。

平成19年上半期の主なサイバー犯罪検挙事例

【不正アクセス禁止法違反】

被疑者(中学生・男・15歳)らは、オンライン上のアイテムを収集する目的で、ゲーム内のチャットを利用して、キャラクターの速度が速くなるプログラムがあるとの甘言によってキーロガーであるプログラムをダウンロードさせ、他人の識別符号を入手し、これを使用して当該オンラインゲーム会社のコンピュータに不正アクセスした。
(2月・静岡県)

【不正アクセス禁止法違反】

被疑者(無職・男・38歳)は、インターネットを介して知り合った女性に対し、ストーカー行為を行っていたが、さらに同女のブログ及びオンラインゲームの識別符号を不正に入手し、ブログを書き換えたり、オンラインゲームのパスワードを勝手に変更するなどの不正アクセス行為を行った。
(4月・愛知県)

【著作権法違反】

被疑者(無職・男・43歳)は、著作権者であるアニメーション会社の承諾を得ずに、アニメーションを複製したDVD98枚を作成の上、インターネット・オークションに出品して落札者に販売し、著作権を侵害した。
(5月・鹿児島県)

【わいせつ図画公然陳列幇助】

携帯用インターネット掲示板の管理者である被疑者(派遣社員・女・32歳)は、投稿されたわいせつ図画を放置して、わいせつ図画公然陳列を容易にさせた。児童買春・児童ポルノ法違反幇助でも検挙。
(2月・兵庫県)

【特定電子メール送信適正化法違反】

被疑者(会社役員・男・47歳)らは、出会い系サイトの広告又は宣伝を行うため電子メールを送信する際、国外に設置した128台のパーソナルコンピュータを遠隔操作して送信し、自己の営業につき広告又は宣伝を行うための手段として、送信者情報を偽って約2か月間で54億通の電子メールを送信した。
(1月・千葉県)

【侮辱】

被疑者(中学生・女)は、自己所有の携帯電話から、インターネット掲示板サイトを利用し、被害者(中学生)を誹謗する内容を書き込み、公然と侮辱した。
(1月・宮城県)

警察庁:「平成19年上半期のサイバー犯罪の検挙状況等について」より抜粋

子どもは無意識に危険に近づいている

事件以前の小さなトラブルである、有害情報との接触、いじめとのかかわり、個人情報を流布させてしまう、などは子どもたちに流行しているサイトでも起きています。

プロフ遊びと個人情報の流布

プロフ遊び(プロフィールを掲載できるサイト)やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、また学校裏掲示板やダイエット掲示板などは、未成年が主な利用者であるものも多くみられます。子どもたちは写真や名前、アドレスや学校名などの個人情報を気楽に載せてしまいます。これらのサイトには友だちだけではなく、子どもになりすました大人やこれらを利用する出会い系などの業者も多いのです。

学校裏サイトとネットいじめ

また、学校裏サイト(掲示板)やダイエット掲示板などでは、子どもはおしゃべり感覚で書き込みをしています。しかし、同じ考えを持つ仲間が集まり共感を得ていく楽しさと、仲間以外の攻撃やいじめに至ってしまう危険とは、紙一重です。子どもたちは、ささいなきっかけから相手を思いやる心構えを見失ってしまうことがあります。

違法情報・有害情報の相談や通報の窓口

危険な場所に近づかないことが第一ですが、万一近づいてしまった時の相談窓口があります。また、通報により違法情報が確認されれば検挙されます。
子どもの異変に気づいたとき、保護者として適切な対策をとることができるよう、これらの窓口を活用してください。

・都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧

サイバー犯罪の被害にあったり、あいそうになったときの相談を電話で受け付けています。

http://www.npa.go.jp/cyber/soudan.htm

・インターネット・ホットラインセンター

インターネット上の違法・有害情報の通報受付窓口です。

http://www.internethotline.jp/

※具体的な被害に遭ったりや緊急を要する場合は、110番に通報してください。

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